まさかの低支持率「石破政権」いきなりヤバい理由 国民人気は高いと思われていたのに何が?

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だからこそ石破首相は「党内の和」を第一とし、森山裕幹事長を任命した。次期衆院選での裏金議員の処遇についても、一時は「原則公認」との姿勢を示したのも、それゆえだろう。しかし国民は忘れてはいない。石破首相は8月24日に総裁選への出馬を表明した際、確かにこう言ったのだ。

「自由民主党公認候補として、公認するにふさわしいかどうか。そういう議論は選挙対策委員会で徹底的に行われるべきだと思っています」

場所は鳥取県八頭町の和多理神社で、石破首相の生家に近く、幼い頃の遊び場でもあった。社を背に話す石破首相の表情は、今回の総裁選を最後とする決意がにじみ出ていた。

「早期解散」の動きには抗えなかった

しかし、徹底的な検証には時間がかかる。すでに自民党では、小泉進次郎選対委員長が総裁選で勝利した場合の「衆議院の早期解散」が決まっていた。「人気のあるうちに衆院選を行ってしまおう」という魂胆だが、実はこの後に続きがある。「次期参院選までは(人気が)持たないので、それまでにもう一度、総裁選が行われる」というものだ。

実際には石破首相が勝利したものの、党内基盤が弱い石破首相は「早期解散」の動きに抗することができなかった。また裏金議員の処遇についても総裁選で宣言したような措置はとれず、「原則公認」と後退した。しかし世論はそれでは納得できない。5日夜に自民党本部で森山氏や小泉氏が集まり、能登の被災地視察から戻ってきた石破首相も合流した。

そして翌6日午後、石破首相は党員資格停止処分を受けた議員、および役職停止中で、政倫審で説明していない議員を非公認とするとともに、説明責任を果たさず地元の理解が得られていない議員についても公認しないことを発表した。

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