「脳の自動検索機能」を使って問題解決する方法 すぐに答えは出ないから、検索だけかけておく

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まずは、自分の脳内検索を見直すことがとても大事になってきます。自分が「今、何を見ているのか」です。

この時代は、昔のように同じテレビをみんなで見て、同じように笑っている時代ではなくなっています。

今は、隣にいる人がまったく違う世界を見ていることが起きてきている時代です。一人一人が自分のスマホを持ち、自分が見たい世界を見ている。隣の人ですら同じ情報を検索しているとは限らないのです。

ネガティブな情報ばかり見ていると、おすすめ動画にネガティブなものがどんどん上がってくるようになるのと同じです。

ネガティブな脳内検索をすると、ネガティブな世界に説得力があるように感じ、「ほら、やっぱりね」と納得してしまうのです。そして自分で自分を苦しめていきます。

だから、あなたが発信する情報や、検索する内容には、責任があります。

見る世界を変えるためには、いったん自分のそのメガネを外す必要があるでしょう。

「なぜできないの?」から「どうしたらできる?」へ

そうはいっても簡単に脳内検索は変えられない人にやっていただきたいのが、自分に対する質問の方法を変えることです。

具体的には「なぜできないの(WHY)?」から「どうしたらできる(HOW)?」という質問の方法にします。これだけで脳内検索を変えることができます。

私たちの多くは、自分に対して「WHY?」の質問を投げかけてしまいがちです。なぜなら子どもの頃に親や先生など大人から、「なんでできないの?」「なんでやらないの?」「どうしてこんなことしたの?」と投げかけられ続けてきたからです。そうすると、ダメな理由を検索し続けてしまいます。

これが機械ならミスは許されません。たとえば車に故障があれば命に関わります。なぜミスが起きたのか、原因を追究するでしょう。でも機械と同じことを人間にあてはめてはいけません。

人間の場合、ダメだった原因を追究しはじめたら自己否定をしてしまいます。

頭の中では「このパターン、やめたい!」と思っていても、どうしても否定的なパターンが出てきてしまう。

次ページできない理由を、細かく輪切りにするように書き出す
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