老眼をテクノロジーで解決するメガネ型デバイス クラファンで4億調達に成功したViXion01に新モデル

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ViXion01
製造上技術上の問題でレンズ径は限定されている。広い視野を必要とするスポーツや、運転には使えない(筆者撮影)

まず、バッテリーが本体中央に移され、左右のバランスが良くなった。

回路の小型化などにより本体重量は55g→31g(アウターフレームなし)、45g(デフォルトのアウターフレームとレンズ込み)と軽量化。

また、デバイスと物体との距離を測るフォーカス用のセンサーが、目線と同じ高さになった。初代モデルは少し上にあったため、例えばスマホの画面の上のほうは(センサーがスマホを通り越してしまって)よく見えないという問題があったが、新モデルでは問題なくスマホの画面上部も見れた。

最初のピントの調整も、以前は1つのダイヤルで左右を調整するため、ボタンと組み合わせたりと複雑だったが、ViXion01Sでは左右それぞれのレンズ用にダイヤルが付き、直感的に調整できるようになった。

一般的な外見と、アウターレンズの機能

ViXion01
先鋭的な見かけだったViXion01に対し、普通の外見になったViXion01S。モデルは同社テクノロジーエバンジェリスト、近藤義仁氏(筆者撮影)

レンズ部分が一般的な形状になったのも、単にデザイン的な変化ではない。アウターレンズは、サングラスのように色がついたものにも変更できるし、乱視調整用レンズを眼鏡店でオーダーして組み合わせることもできる。

近視用のレンズを付けて、遠いところはそれを介してピントが合う状態になっていれば、近くはViXion01Sだけでもピントが合うようになる。乱視調整用のレンズをつければ、ViXion01Sを介して見ている部分にもその効果が及ぶ。

実際に、装着して電子回路などを見てみたが、最近諦めていた細かい部分が見えるのは感動的な体験だった。

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