12年ぶり復権の野田元首相、政権交代に必要なもの 勝負のポイントは来年1月からの通常国会

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野田佳彦
立憲民主党の代表となった野田佳彦元首相(写真:東京スポーツ/アフロ)

立憲民主党は新しい代表に野田佳彦元首相を選んだ。2012年の総選挙で大敗し、首相と当時の民主党代表の座を降りて以来、12年ぶりの「復権」である。

派閥の裏金事件で自民党が逆風に見舞われるなか、野田代表の立憲が党組織の結束を強め、自民党に対抗できる政策を発信できるかどうか。野田立憲は、新しい総裁・首相を選ぶ自民党と政権交代をかけた激しい攻防を繰り広げることになる。

候補者4人の対決姿勢は強まらず

立憲民主党の代表選ではまず、枝野幸男元代表が立候補を表明。野田氏は党内で待望論が広がったのを受けて出馬の決意を明らかにした。泉健太前代表は20人の推薦人確保が難航したが、告示直前にメドが立ち、立候補を表明。衆院当選1回の吉田晴美氏は告示日の9月7日に滑り込みで立候補を届け出た。

4人による論戦では、日本維新の会や共産党など他の野党との共闘のあり方や消費税の減税などが議論されたが、候補者間の対決姿勢は強まらなかった。むしろ、同時期に繰り広げられた自民党総裁選に対して4人とも批判を強める場面が目立った。

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