テイラー・スウィフト「ハリス支持」大騒ぎのなぜ 有名人の選挙における影響力は小さいはずだが

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(写真:Cassidy Araiza/The New York Times)

一部のアメリカ人にとって、10日夜に行われた大統領選挙のテレビ討論会から飛び出した最大のニュースは、副大統領カマラ・ハリスが評判の良いパフォーマンスを見せたことではなく、討論会終了数分後にテイラー・スウィフトがハリス支持を表明したことだった。

有名人による支持表明としては、これ以上にビッグなものはないかもしれない。だが、それは実際に選挙に影響を与えるものなのだろうか。

有権者登録情報サイトのアクセスは急増したが…

スウィフトが大勢のファンを動かせる存在なのは間違いない。スウィフトのインスタグラム投稿で共有されたリンクを経由した政府の有権者登録情報サイトVote.govへのアクセスは、連邦政府一般調達局(GSA)の広報担当者によると、投稿後24時間で合計40万5999件にのぼり、9月初旬の同サイトへの1日の平均アクセス数3万件をはるかに上回った。

だが、この数字からだけでは、選挙への影響はたいして推し量れない。というのは、Vote.govにアクセスしたのが新規の有権者だったのか、そのアクセスが実際に有権者登録につながったのか、あるいは新規の有権者が11月5日の投票日にどのような行動をとるのか、といったことを示す数字ではないからだ。

スウィフトが仮に何らかの影響をもたらすとしても、影響の度合いを正確に知ることは現実には不可能だ。ただ、討論会後にさまざまな研究を調べたり、ペンシルベニア州で大学生の年齢のスウィフトファンらに取材したりした結果、いくつかのポイントが見えてきたので、それを紹介していこう。

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