テイラー・スウィフト「ハリス支持」大騒ぎのなぜ 有名人の選挙における影響力は小さいはずだが

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トランプとハリスのどちらも支持しない有権者の約3分の1がスウィフトを好きだと回答しており、そのような有権者の一部(もちろん、ほんの一握りではある)が、スウィフトの支持表明によって立場を変える可能性はある。

党派性は若い頃に形成されるという事実も、スウィフト効果を支える論拠になりうる。YouGovの世論調査では、スウィフトの大ファンであると回答した割合が最も高かったのは、最も若い回答者層(18〜29歳)だった。

「推しが推す人」は信頼がおける人

ペンシルベニア州立大学バークス校でスウィフトに関する講義を行っているコミュニケーション芸術科学准教授のE・ミシェル・ラムジーは、「若い有権者から信用されていない制度や機関は多く、従来型の指導者の多くも信用されていないが、崇拝する人物は信用されている」と説明する。「アイドルとは、私たちがまねしたいと思う人たちのことだ」。

インタビューした何人かの学生は、この説を映し出していた。

スクラントン大学の3年生で、誰に投票するかまだ決めていないというビュセ・オナト(20)は、スウィフトの音楽を聴いて育った。オナトは、スウィフトを自分の人生で「本当に重要な人物」だと考えている。

政治にあまり詳しくないオナトにとって、「ほかの誰かが支持を表明することは、『私は完全に理解しているわけではないけれど、この人は理解している』っていうことを示してくれている感じ」になる。

カッツタウン大学の4年生、グレース・ミラー(22)は共和党支持の家庭で育ったが、スウィフトの支持表明によって、ハリスに対する自身の好意的な見方に自信が持てるようになった。スウィフトが「恐れることなく支持する人物なら、彼女(ハリス)のほうが良い選択肢かもしれないと思えてくる」と言う。

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