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「Z世代はすぐに転職する」真偽をZ世代に聞く 転職への関心と会社への忠誠心は共存しうる

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  • 舟津 昌平 経営学者、東京大学大学院経済学研究科講師
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舟津:ええこと言いますね(笑)。意訳ですけど、自分に甘くて他人に厳しい人が多いと。私もコメントやレビューで批判されることがあるんですけど、その批判がある程度正しいとしても、あなたはどうなんですかってどうしても思うときはありますね。中村さんはいかがですか。

過剰一般化に陥らないために

中村:僕は、俯瞰すること、別視点の可能性を想像することが社会にもっと必要なのかなと思いますね。例えば、「Z世代ってこうだよね」っていう見方もやっぱり危険で、自分がZ世代だったらどうなのかとか、他のZ世代はどうなのかって、結論を出す前に一呼吸置くだけでも出てくる答えが違うのかなって思って。

他の例で言うと、「東大は、東大生はこうです」みたいに言うのもおかしいと感じます。他の大学とまったく変わらないとは言いませんが、同じ地続きの中にあるものです。だから、「こうなんだろ」っていう先入観を持つんじゃなくて、「こうだとされてるけど、実際どうなの?」っていう歩み寄りがあってほしいですね。

舟津:対話的じゃないとは思いますね。俯瞰や対話が大事って、ないから言われるのかもしれないけど、これだけ社会の中で言われているにもかかわらず、ほとんどの人はそんなことしていない。「あなたはZ世代ですけど、こうらしいですね」って言うのは、「みなさん東大生ですけど、頭のいいマウントしまくってるらしいですね」と構造は同じなんですよね。

東大生だろうが、京大生だろうが、一流企業であろうが、同じだと思います。触れ合ってみたら、ああ、いろんな人がおるなとわかる。

中村:おっしゃる通りですね。

舟津:ただその中で、ある程度共通しているものとか、背景にある構造が見えてくると思うので、「なるほど、この人はこういう背景があるから、こう考えるんだな」というのは、まさに対話することで、俯瞰することでわかることでもありますよね。一般化するには飛躍があるにせよ、社会構造は共有されていて、それを見ましょう、ということですね。最後に菊池さんは何か社会に求めることってありますか。

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【個人を守るものとして組織がある】

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