ブラック氏の実験的アプローチを可能にしているのは、アービキー蒸溜所の共同創設者であるスターリング3兄弟が抱く、持続可能なスピリッツ造りというビジョンであろう。
ジョン氏、イアン氏、デイヴィッド氏は、6人きょうだいの二男、三男、四男。農場内に居を構え、公認会計士でもあるジョン氏は農場と蒸溜所の運営と財務、マーケティング畑でキャリアを積んだイアン氏はマーケティングと市場開拓、アメリカ・コネチカット州在住のデイヴィット氏は北米市場を担当している。
蒸溜工程のさらなる脱炭素化が実現
原料だけでなく、製造工程の環境負荷低減にも実質的な成果を追求する彼らのビジョンは、300万イギリスポンド(約5.7億円)におよぶ政府の助成金を勝ち取った、水素による脱炭素化計画でも具現化されている。
アービキー蒸溜所では、グリーン水素エネルギーシステムが近々稼働を開始するが、これにより蒸溜工程のさらなる脱炭素化が実現する。今後の発展が実に楽しみである。
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