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日本企業が生産を急ぐ航空燃料「SAF」めぐる対立 2030年に燃料の10%をSAFにする目標だが…
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SAFとは、CO2排出量が多い航空機用のジェット燃料を代替する持続可能な航空燃料だ。
アルコールの一種で、海外では燃料としても使われるエタノール。ここに来て日本でも関心が高まっている。それはなぜか。『週刊東洋経済』6月22日号の産業リポートは「CO2削減の救世主? 大化けなるかエタノール」だ。
日本企業もSAF生産に本腰を入れ始めた。2050年にゼロエミッションという世界の航空業界の目標達成には、SAFの普及に全力を尽くすほかない。
日本では、30年に航空燃料の10%をSAFにするという目標を掲げるが、EUはもっと意欲的だ。義務化されるSAF含有率が30年は6%だが、35年には20%、50年には何と70%にもなる。
一方でEUはトウモロコシや大豆などの食用作物を原料とするSAFの使用を禁じている。認められる原料は、e-fuel(CO2と再生可能エネルギー由来の水素から製造される合成燃料)や藻類、廃食油などだ。
だが、米国などからは、「それらの原料だけで需要を賄えるのか」と疑問視する見方が根強い。
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