なぜオタクは定時に帰って毎日充実しているのか 時間活用がうまい理由は明確な優先順位にあった
こんな楽しいことがあるのか!
曲を聞いて自分の想いをアウトプットできる快感。ヲタ芸を通じて自分が感じたことを表現する。これこそが自分自身が求めていた幸せであると気がつきました。
この頃、あんなに楽しさを感じていたイベントもマンネリ化してしまっていました。イベントに行く熱量が下がっていたため、通うこともやめようと考えていた時期に出合ったのが「ヲタ芸」でした。
イベントで体を動かし、受動的ではなく、能動的になれる。流れてきた曲に対して自分なりの振りを行う。自発的にライブに参加していると感じられ、多幸感を味わいました。
心の底からイベントに参加したいと思ったとき、スイッチが入りました。
「より多くのイベントに参加する。もっとヲタ芸がうまくなりたい」
これが行動の指針となりました。
優先順位が変わった瞬間
ヲタ芸に魅了された自分は、一つの目標ができました。それは、もっとイベントに参加してヲタ芸のレベルを上げるということ。そう決めたとき、最初にとった行動は、参加するイベントのチケットを先に購入することでした。
それまでの自分は休みの希望が通ればイベントに参加する、というスタンスを取っていました。しかし、参加できるスケジュールの範囲内でイベントを選んでいたのでは、限りがあり多くの数をこなすことはできません。そこで、イベントの参加範囲を土日から全日に、地元から全国に広げました。
すると、これまでとは比較にならないほど多くのイベントが候補に挙がりました。世の中にはこれだけ多くのイベントがあるのか。これは上達のチャンスだ! と感じました。
「いっそのこと、チケットを先に押さえてしまうか」
マンネリ化をやめたい、自分を変えたいという潜在的な思いが水面に顔を出すように、自然と思いつきました。そして、悩む間もなく、それらのチケットを先に購入したのです。さらに、参加する時期が近いチケットだけでなく、数カ月先、半年先のイベントのチケットも押さえました。
今思い出すとかなり無謀な挑戦ですが、この方法が思いのほかうまくいきました。まず購入したイベントのチケットを目で見られる、ということが自分にとって励みになりました。
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