シーズン2に参加したメンバーはエリカ、ミヅキ、もも、ゆきこ、ゆづき、スンギ、セカイ、たかあき、まさと、マサヤの10名。言うなれば、美男美女が揃っています。年齢の幅は、下は25歳から上は32歳まで。ある程度、恋愛を重ねてきたお年頃です。職業はモデルやヨガインストラクター、美容師、会社経営者、サッカーコーチなど幅があります。
そんな男女が約1カ月の共同生活に突入し、元恋人や誰かの元恋人ともデートを重ねながら最終的に復縁を選ぶのか、それとも新しい恋に進むのか、それぞれ決断を下すまでを追うのが大まかな流れです。
恋リア好きであれば、この要素だけでも興味は湧きそうですが、この番組はもう一歩攻めてきます。序盤戦は誰が誰の恋人であるのか、意図的に明かしてくれません。同じく知らされていない参加者の言動を観察しながら、どの組み合わせが元恋人同士なのかを思わず考察したくなるように誘導してきます。
さらに参加者の年齢や職業、交際期間や別れた時期、破局理由といった情報の小出し具合が実に巧みです。徐々に材料が集まってくるというわけです。答えを惑わせるような編集は少々癖ありですが、わかった時にはスッキリ感を味わえます。
ドラマのようなどんでん返し
最終段階手前で誰が誰の元恋人なのか、視聴者も参加者も答えを確定した状態にはなります。ただし、それだけで終わりません。最終的に誰を選ぶのか決断の場面においても考察の楽しみを味合わせます。
順当に編集すれば、告白相手をある程度匂わせ、それが成功するか否かを見守るパターンが常ですが、この番組の場合はどんでん返しがまるで起こったかのように告白場面を見せます。つまり、極力ネタバレしないのです。匂わせる場面は告白が終わった後に答え合わせ。焦らしに焦らせます。伏線回収を売りにするドラマの編集のような作りで、ラストの盛り上がらせ方まで絶妙です。
参加者のキャラクター付けもよくできています。「自分の中で一番美しい恋愛」「あなたの彼女でいる時の私が一番自分らしくて好きだった」などと、自分の気持ちを相手に素直にぶつけながらも復縁も新しい恋もうまくいきそうもない姿を見せ、悲恋のヒロイン化した「ゆきこ」に感情移入する視聴者も多かった様子。
モテ人生を歩んでいそうなのに謙虚で、性格の良さが表れる言動から「バチェロレッテ」の主役に推す声までありました。このゆきこをはじめ、それぞれ好みに応じて応援したくなる見せ方なのです。
スタジオMCの1人、芸人の川島明(麒麟)が公式コメントで視聴者心理を言い当てています。「家で普通に見ていたら、とりあえずノートとペンを持ってきて、相関図を書き始めるところからやると思います。これは未解決事件?というぐらい考察や推理が面白い」という発言に、番組を見れば納得できるはず。恋リア番組で相関図が欲しくなること自体が珍しく、新しい楽しさを提供しています。
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