新日鉄が譲れない理由、ブラジル・ウジミナス社争奪戦で辛勝

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新日鉄が譲れない理由、ブラジル・ウジミナス社争奪戦で辛勝

争奪戦にようやく終止符--。新日本製鉄は11月28日、ブラジルの持ち分会社ウジミナスに追加出資すると同時に、アルゼンチンの鉄鋼大手テルニウムが新たにウジミナスに出資するという株主間協定を発表した。同社をめぐってはブラジル鉄鋼4位のナショナル製鉄(CSN)が株式を買い進めていたが、テルニウムと手を組むことでCSNの追加取得を防ぐ狙いがある。

今回、新日鉄はウジミナス株式1・7%を138億円で新たに取得し、保有比率を約29%に引き上げる。一方、テルニウムは約2000億円を投じて約27%の株式を取得する。協定によって、新日鉄はギリギリ筆頭株主の座を維持できる。

新日鉄にとってウジミナスの存在はそれだけ大きい。1958年に日伯経済協力の一環として誕生した同社は、日本の鉄鋼メーカーのノウハウを武器に国内鉄鋼3位にまで成長。2006年に新日鉄が持ち分会社化し、世界戦略上の重要拠点の一つに位置づけた。また、00年には自動車用鋼板で合弁会社も立ち上げており、今年5月に生産能力を倍増させている。

CSNに不信感

そんな手塩にかけて育て上げたウジミナスの株式をCSNが取得し始めたのは今年1月。その後保有比率は10%を超え、新日鉄側は「あんな乱暴な会社とは一緒に仕事はできない」(同社幹部)と警戒感を徐々に強めていた。

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