「コメが消えた夏」日本人が代わりに爆買いした物 データでわかった「令和の米騒動」の実態
販売金額が急伸したのは南海トラフ地震の臨時情報が発表された8月5日週だ。前年比139.8%と伸長し、翌週の8月12日週には147.6%に。その勢いは止まらず8月19日週は194.8%と前年の約2倍になった。コメの代替需要だけではなく、8月12日週には大型台風が関東などに接近したことで備蓄需要もいっそう高まったのだろう。
買いにくくなったコメの代替として売れたもの
コメの品薄が加速した8月12日週の前年比では、賞味期限が限られ備蓄しにくい食パンは伸び悩んだものの、そうめんやうどんといった乾麺132.4%、スパゲティ110.4%などは伸びがみられた。乾麺がとりわけ伸びたのは、夏場のそうめん需要を取り込んだためだ。伸びの要因としては、備蓄需要に加えて、買いにくくなったコメの代替需要も拡大していることが挙げられる。
南海トラフ地震の臨時情報が出されたことで加速しているコメの品薄。コメの代替としてパックご飯や麺類などの販売が伸びていることがわかった。臨時情報は1週間後には解除されたものの、台風や地震といった災害が続き備蓄用の需要は高止まりしている。
新米の季節にはコメの品薄解消が期待される。品薄により上昇した米の価格が落ち着いていくかも注目したい。
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