「コメが消えた夏」日本人が代わりに爆買いした物 データでわかった「令和の米騒動」の実態

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店頭での品薄状況の指標として、販売された商品数の前年比推移をみると、6月までは前年並みを維持していたが7月に入ってからじわじわ減少している。前年に猛暑で作柄のよいコメの供給が減少したことや、訪日客の増加を受け外食需要が拡大したことなどにより、需給逼迫の兆候がみられていたようだ。さらに、8月5日週には94.3%、12日週には85.7%、19日週は77.2%と急降下し、品薄が顕在化してきている。

コメはパックご飯などの保存食品と比べて賞味期限が限られることから、過去の災害では備蓄用の需要はそれほど伸びていなかった。今回前年と比べておよそ1.8倍にまで伸長していることから、パニック買いの影響は大きかったと言えそうだ。

パックご飯の販売金額が前年比約2倍に伸長

コメの代替品として、販売が伸びた商品はあったのだろうか。主食の種類別に販売金額の前年比を確認した。

パックご飯の販売金額は7月29日週までも前年をやや上回る水準で推移していたが、値上がりの影響によるもので販売数量はほぼ前年並みで推移していた。

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