残る2車種、ネッソは上下に薄いヘッドランプが今風であるものの、それ以外はむしろ常識的、コナのほうはピクセルデザインのLEDを線のように並べ、下のコーナーにウインカーなどを集めており(リアも同様の造形)、好き嫌いが分かれそうだ。
コナは、ボディサイドも明確に張り出した台形の前後フェンダー、リアクォーターのモールからドアパネルにつながる斜めのキャラクターラインなど、かなり大胆である。
それと比べると、BYDで最初に日本に上陸したATTO3は、EVらしさをあまり感じないオーソドックスなクロスオーバースタイルだ。
本国で展開している同じダイナスティシリーズの漢は、ATTO3と似た顔つきだし、唐は大きなグリルを据えているぐらいなので、シリーズとしての方向性とも言える。
オーシャンシリーズのドルフィンとシールのうち、より海洋生物っぽいのは、ボディサイズに余裕があるシールのほうだ。
ただし、テスラのようにシンプルに徹しているわけではなく、ヘッドランプまわりやボディサイドにはアクセントをつけている。
ドルフィンは小柄で、パッケージングはATTO3に近い。フロントマスクで親しみやすさを出しつつ、鋭角的なサイドのキャラクターラインで躍動感も表現しており、エントリーモデルにふさわしいキャラクターが与えられている印象だ。
ちなみに6車種のボディサイズを小さい順に並べると、ドルフィン、コナ、ATTO3となり、少し離れてアイオニック5とネッソが同等、シールはSUVではなくセダンということもあり、この2車種より長くて低くなる。
インテリアは「ブランド」を反映する
インテリアは、エクステリアと比べると、ブランドごとの統一感が強い。とりわけインパネは、ヒョンデの3車種がすべてメーターとセンターをつなげた横長のディスプレイを置くのに対し、BYDは小ぶりのメーターパネルと、縦にも横にもできる大きなセンターディスプレイの組み合わせが共通する。
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