株価が暴落したときでも慌てない「資産運用法」 暴落があったときに最もやってはいけないこと

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一方、資産取り崩し期に暴落があった場合、運用しながら取り崩していても、資産が思ったより減ってしまう可能性があります。

資産取り崩し期に暴落があったらどうする?

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老後の前半、定率取り崩しをしている時に暴落があった場合、資産の減りは定額取り崩しよりは少なくなりますが、取り崩せる金額が減ってしまう可能性があります。

定率取り崩しをしている老後の前半に何をしたいかにもよりますが、こんな時にはいったん定率取り崩しをストップするのもひとつの手です。しばらくそのまま運用を続けて、資産がある程度回復してから定率取り崩しを再開するようにすれば、資産の減りもそこまで大きくなりませんし、再開した際の取り崩し額も増やせます。

もっとも、定率取り崩しをストップすると、その間は資産取り崩しによる収入が得られなくなってしまいます。その期間は、たとえば預金を取り崩して生活する、支出を抑える、年金+キャッシュフローを生む資産からの収入でしのぐといった方法が考えられます。もちろん相場の上げ下げを気にせず、定率取り崩しを継続するのもひとつの手です。

一方、定額取り崩しをしている時に暴落があった場合は、定率取り崩しをしている時よりも資産が大きく減ってしまう可能性があります。ただ、定額取り崩しをしているということは、取り崩し資産もすでに半分以下になっていますし、80代、90代となってお金を使う機会が減ってきているでしょう。

それであれば、資産を長持ちさせることを考えるよりも、気にせず取り崩してしまったほうがよいかもしれません。

取り崩し資産がゼロになっても、引き続き年金とキャッシュフローを生む資産からはお金を得られますし、もしもの時の預貯金も残っています。お金がなくて決定的に困るという事態にはなりにくいのではないでしょうか。

頼藤 太希 マネーコンサルタント

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よりふじ・たいき / Taiki Yorifuji

(株)Money &You 代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に創業し現職へ。Webメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通してお金の情報を日々発信中。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『60歳からの新・投資術』(青春出版社)など書籍90冊、累計160万部超。日本年金学会員。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。

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