株価が暴落したときでも慌てない「資産運用法」 暴落があったときに最もやってはいけないこと

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資産運用は常に右肩上がりということはありません。暴落することも当然あります。そんなときどう対処したらいいでしょうか?

暴落にどう備えておくか?

投資の格言に「上げ100日、下げ3日」というものがあります。市場の値上がりは緩やかですが、値下がりはわずかな期間で起こることを言い表したものです。

確かに過去を振り返ると、市場は緩やかに値上がりしながらも、数年に一度暴落を見せます。

米国の株価指数「S&P500」と日本の株価指数「日経平均株価」の1980年1月から2024年3月までの推移は、図表3、図表4のようになっています。

(画像:『60歳からの新・投資術』より)

市場に大きな影響を与えた政治・経済・国際関係のニュースと、S&P500・日経平均株価の値動きを見比べると、特に値下がりのタイミングで連動していることがわかります。

世の中が不安定になると、投資している商品は総じて値下がりしてしまいます。こんな時、無傷でいられる商品はほとんどありません。新NISAでコツコツ投資してきた商品も、値下がりするでしょう。

しかし、グラフを見ると、暴落の数年後には再び値上がりして暴落前の水準を回復していることもわかります。

つまり、暴落があった時にもっともやってはいけないことは、慌てて売ること、です。暴落に慌てて売ってしまうと、値下がりしたタイミングで利益(または損失)が確定してしまいます。そのうえ、その後の値上がりによる資産回復の恩恵も受けられなくなります。資産形成期に暴落があったのであれば、淡々と積立投資を続けていればよいのです。

回復までの期間は、図表5のとおりまちまちです。早ければ1年程度ですし、長ければ5年程度かかる場合もあります。

(画像:『60歳からの新・投資術』より)
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