「私なんて」と自己評価が低すぎる人に言いたい事 自分をほめられるようになるためのヒント
では、問題なのはどんなときでしょうか。それは、気分が落ちた結果、その人が動けなくなる場合。
というのも、自分を責めたり過小評価したりすると、自信や行動意欲が奪われ、次の一歩が踏み出せなくなるケースがあるのです。すると、停滞した状況から抜け出すのが困難になります。
行動が大事な理由
なぜ行動が大事なのかといえば、行動だけが、その人の世界や環境を変えるからです。自分の生きる世界を変えるのは、みずからの行動だけ。どんなに変わりたいと思っていても、本人の行動が同じであれば、そこから生まれる結果も同じです。
言葉がもつ力によってその人の行動が変わり、新しい世界が形づくられます。行動の結果が失敗に終わったとしても、構いません。そこから改善していけばいつか成功にたどり着けます。
カウンセリングの現場でも、「○○があって、落ち込みました」「ネガティブな気分が抜けなくて」といった患者さんの言葉を、私たち医師やカウンセラーはあまり重要視していません。
もちろん、ネガティブな感情に対するフォローはします。しかし、私たちが常に気にしているのは、状況の改善に向けて、その方が適切に行動できているかどうかです。
ですから、患者さんが落ち込みながらも、現状を変えようと一歩でも進もうとしていれば、健全なプロセスを進んでいると判断します。