経験ゼロでも「経歴の棚卸し」でコンサルになれる 会社員時代の経験を活かしている事例を紹介

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まずは、ご自身のコンサルタントの要素チェックをしていただき、その後どのようなタイプのコンサルタントが合っているかを見ていただきたいと思います。

(画像:『ニッチで稼ぐコンサルの教科書 40代から始める一生モノの仕事』より)

このチェック表は、キャリアの棚卸しの緊急度を確認する表です。

該当の数が多い人ほど早くキャリアの棚卸しをして、次のキャリアを考えたほうがいいです。ぜひ、ご自身でチェックしてみてください。

業界が変われば強みも変わる

Aさんの事例を紹介しましょう。Aさんはセキュリティコンサルタントとして全国各地を飛び回っている超人気コンサルタントです。セキュリティに関する専門知識を持っているだけではなく、地方自治体におけるセキュリティ対策にも詳しいというニッチな専門分野を持っています。大学卒業後、大手のデータ通信会社に就職、社内での競争も激しかったので懸命に仕事をしました。国内・海外のサーバーの設計構築や海外での研究開発などを経験しました。

ニッチで稼ぐコンサルの教科書 40代から始める一生モノの仕事
『ニッチで稼ぐコンサルの教科書 40代から始める一生モノの仕事』(青春出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

20年以上も、その地域や会社の状況に合わせたシステム基盤構築、専門技術による地域活性化を手掛けてきました。そこでの経験を活かして、現在は、情報基盤構築支援やマイナンバー対応支援コンサルティング、セキュリティ強靭(きょうじん)化対応支援コンサルティングなどをしています。まさに、会社員時代の経験をコンサルタントとして活かしている事例なのです。

現在、Aさんは地方自治体の情報セキュリティ担当部門をお客様として、全国各地でセキュリティに関するコンサルティングを行っています。Aさんの仕事のやりがいは、地方に行くことによって地域に貢献できている実感を得られることだそうです。

しかし、このように20年以上の会社員の経験があっても、それだけではコンサルタントにはなれません。まずは、お客様がどこにいるのか、お客様が何に困っているのか、どのような課題解決策を提供すれば喜んでもらえるのかをしっかりと把握し、提案し、お客様に喜んでいただかなければ、仕事としては成り立たないのです。

実際に地方都市に行くと、都心との情報格差があり、セキュリティ対策も遅れていることが多いそうです。近年では、たった一回の情報漏洩で会社がつぶれてしまうこともある時代です。Aさんは、「まだまだやることがたくさんあります」と言います。

出張が多く、自宅に戻ることが少ない状況ですが、強みを生かし、やりがいをもって仕事をしています。そんな充実した毎日を過ごしているAさんです。

林田 佳代 ソフィアコミュニケーションズ代表取締役

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はやしだ かよ / Kayo Hayashida

株式会社ソフィアコミュニケーションズ代表取締役。コンサルタントとしての意識や考え方を持つことによって60秒で不安がなくなる生き方を提唱。リストラが心配な人や定年退職前の不安な人にとって駆け込み寺のような存在となっている。ゼロからコンサルタントになる方法を伝え、活躍できるフィールドを提供し、企業での実務経験を活かした新しい道への後押しをしており、年収1000万円以上のコンサルタントも輩出。金融機関、官公庁、大手メーカー、サービス業など、コンサルタントの出身業種も多岐にわたる。

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