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5000人軍団PwCコンサル、「社内コラボ」促す背景 安井CEO「コンサルのミッションは変わってきた」

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昨年7月にCEOに就いた安井氏。地元・岡山での経験などから、地方の中堅企業向けビジネスにも特別な思いがあるようだ(撮影:尾形文繁)
コンサルティング業界でビッグ4の一角を占める、PwCコンサルティング。年間1000人程度を採用し、足元のコンサル人員は5000人強と、ビッグ4で最大規模にまで成長した。今年に入ってから中堅企業向けの支援を強化するなど、ビジネス領域も拡大させている。
“王道のコンサル”をうたうPwCコンサルは、今後のコンサルに求められる役割、スキルをどうみるのか。2024年7月に代表執行役CEOに就任した安井正樹氏に聞いた。

軸足を置く2つのキーワード

――コロナ禍以降で急成長したDX分野など、コンサルティング業界が担うビジネスの領域は拡大しています。PwCコンサルティングは、どんな方向性で勝ち筋を描いていくのでしょうか。

われわれは、売りとなる専門領域を起点にサービスを提供するという発想になりがちだが、顧客ニーズに合っているところできちんとサービスを打ち出していこうと改めて強調し、オペレーションを進めてきた。CEOに就任して半年ほど経ち、明らかに手応えを感じている。

とくに、どの企業も間違いなく何らかの形で困っている2つのキーワードに軸を置いている。まず1つは事業創造。お客様は、現状のビジネスだけでは勝っていけなくなってきている。新しいビジネスを作っていかなければいけない。

もう1つは事業変革と呼んでいるが、これから労働生産人口が減っていき、どの企業も中間管理職や若手が不足してくる中で、事業自体をもっと効率的に変革していく必要がある。基幹システムの刷新やBPOなどだ。

――競合他社では、システムの導入などIT分野が業績を牽引している例もあります。こうした特定領域を集中的に伸ばすわけではない、ということですか。

ITに関連するところはたしかに伸び率が高い。だからといって、経営資源を極振りするとか、われわれのスタンスを著しく変えてまでそこに行こうとは思っていない。コンサル市場の成長率と同等か、少し上回るような成長ができればいいと考えているので、顧客ニーズと市場の成長率を見ながら、バランスよく事業創造と事業変革をできるようにしていく。

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