55歳"元看護師"アイドル「中高年の人生は自由だ」 中原さくらさん「年齢なんて気にしなくていい」

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加えて中原は純粋にアラフィフとしての自分自身がアイドルであることに関しては、実にアイドルらしい考えも持っている。

「自分自身がこれまでアイドルにたくさん元気をもらっていたなという思いがあって、それって看護師と実は通じるところがあるんですよ。だから私はみんなに病気になる前に元気でいてほしいっていう気持ちで今やってます」

まったく違う2つの職業であるが中原の中ではしっかりつながっていた。

「歳に関してはこの年齢だからこそカラダに鞭打って頑張ってます、というのが伝わればいいなと思ってやってます。同時に年齢を重ねるとチャレンジしにくくなるけど、中高年でももっと自由に活動していいと思うんです」

年齢をオープンにしているからこそ、アイドルとして伝えられることがある。50歳を過ぎた今だからこそ、自由に好きなことをやる。なかなかできることではない。

「おこがましいですが、私を見てくれて同世代の方が勇気をもらって、自分の好きなことをやる人たちが増えてくれたらいいなと思います」

ただアイドルをやるのではなく、中高年に夢を与えられるアイドルになる。アラフィフアイドルであるからこその一言だ。

アイドルとして「父の曲」を歌う日

そんな中原は作曲家である父に曲を依頼し近く発表するそうだ。

「父も喜んでくれてますし、しっかり歌っていきたいですね! アイドルソングというよりはやっぱり歌謡曲な感じなのですが」

若い頃は考えもしなかった父の曲をステージで歌うということ。55歳にしてかなえる親孝行。「曲を作ってほしい」と話をしたときの父は笑顔だったという。

これからソロアイドルとしてさまざまなステージでその曲を歌うことになるだろう。そして、それが自身の代表曲になるべく動く。

つねに新しいことを吸収して、自身が夢見たステージに立てるその日までアラフィフの希望となるべく中原さくらの挑戦は続いていく。

中原さくら
アイドルとしてはもちろん俳優としても活動の幅を広げている(写真:尾形文繁)
松原 大輔 編集者・ライター

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まつばら・だいすけ / Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、アーティストマネジメントなどを行っている。

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