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政治・経済・投資 #ウクライナ侵攻、危機の本質

ロシア領侵攻で高まる世界戦争への発展可能性 ウクライナ戦争はスラブ人同士の問題だ

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原子力発電所はクルスク以外にも、ロシアとウクライナ国境沿いにはいくつか存在する。ロストフ、ノヴォヴォロネシュスカヤ、スモレンスク、クリムスカヤ、ザポロージャなどだが、いずれもロシアが支配している地域にある。

原子力発電所はウクライナ独立以後もロシアが管理していた。それは、原子力発電がロシアに依存していたことを意味している。

なぜクルスクに軍を向けたのか

しかし、この2年半にわたる戦争で、ウクライナはドンバスの領土を失い、戦争の行く末がすでに見え始めたと思われている今、なぜクルスク攻撃を始めたのだろうか。

2024年8月になって、世界戦争の不安はガザで高まっていた。それはガザでの戦争が、イスラエルとイランとの戦争に発展するのではないかという懸念があったためだ。そうなると大規模な中東戦争、ひょっとするとNATO(北大西洋条約機構)との戦争に発展する可能性があるからだった。

そんな矢先、このウクライナ軍のロシアへの越境攻撃が始まったのだ。心配なのは、これにアメリカを含むNATO軍が参加しているのではないかという、疑念である。

これまでの戦争は、突発的侵攻は別として、戦争はウクライナ領土内で行われていた。そして戦争当事者も2つの国に限られ、だからこそウクライナ戦争はロシアの侵略戦争ともいわれていた。

しかし、ロシア侵攻ともなればロシアへの侵略戦争、そしてその背後にNATOがいたとなれば、ロシア対NATOの戦争という事態となり、ウクライナ戦争ではなくなる。誰もが懸念したのは当然であった。

しかしながら、アメリカですらウクライナの侵攻について十分説明されていなかった可能性も出てきている。この侵攻の目的について知らなかったというのである。

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