「自分で本を選べない大人」は、なぜ増えたか

書店を「楽しみとスリルの現場」にするために

あなたはどんな基準で自分の読む本を選びますか? 占星術研究家・鏡リュウジの公式メルマガ「プラネタリー夜話」からお届けします(写真:okaoka / PIXTA)

先日、ある古書店を訪ねたときのこと。僕の専門ジャンル、占いに強い書店だったので、ついつい、お店の方と雑談を含めて話し込んでしまったのだが、そんな中で、ベテラン店員さんがこんなことを冗談まじりにおっしゃった。

「鏡さん、本の読み方って本を書いてもらえませんかねえ」

一瞬、意味が分からなかった。なんだそりゃ? 最近多い、日本語を母国語としない人のため手引きのことか? 話を聞いてみるとそうではなかった。れっきとした日本人向けの本なのだそうだ。どういうことかと聞いてみると、本を自分で選べない、ということらしい。

普通はどんな手順で本を選ぶ?

当記事はプレタポッルテ(運営:夜間飛行)の提供記事です

「本屋にきたときには、まず自分の興味のある本の棚を見るでしょう。
その中から、これかな?と思うものを手にとってみるでしょう?」

はい。当然ですが。

「で、まず目次を見るじゃないですか。そのあとで序文とか、目次の中で興味のありそうなところを立ち読みするとか」

うんうん。僕なら、奥付を見たりもするな。それが専門書なら、参考文献や注などをみて、その本がどの程度信頼できるか、チェックする。まあ、これは半分プロの読み方だけれど……。

「で、買うかどうか決めますよねえ」

そりゃそうだ。で、そこに至らせるように、本の作り手は装丁やタイトルなどに工夫をこらして、まずは手に取ってもらえるようにがんばるのだ。

「それがねえ、できない人が増えたんですよ」

え? じゃ、どうやって本を選ぶの?

次ページ店員に対しオドロキの質問
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
三菱重工と日立 「統合」破談から<br>10年 製造立国の岐路

10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

東洋経済education×ICT