夢の国へ行く人が陥る「借金ディズニー」の実態 借金をしてもディズニーに行く人たちの言い分

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アラバマ州ヘレナに住むジョニー・エスフェラーにとって、ディズニーは子ども時代の中心的存在だった。自らが親になったとき、彼は自分の娘にも同じようにテーマパークとそのキャラクターへの愛を体験させたいと思った。

広報とマーケティングに携わるエスフェラー(41)は、予算をきっちりと決めることに誇りを持っている。そのため、2022年2月に妻と当時4歳だった娘を連れてディズニー・ワールドに行ったとき、旅行後に借金を抱えている自分に気づいてショックを受けたという。

「ディズニーは決して安いバケーションではありません」と彼は振り返る。「おそらくウォルトが1950年代にパークをオープンしたときからそうだった」。旅行の予算は約6000ドルだったが、2500ドルも多く使いすぎてしまった。

「ディズニーベテラン」を襲った不意打ち費用

エスフェラーと彼の妻はともにフルタイムで働いており、自分たちのことをアッパーミドルクラスだと言う。旅行の借金は数カ月で返済することができた。それでもエスフェラーの記憶には、まるで教訓話のように残っている。

彼らは自分たちがディズニーでのバケーションに慣れていると自負しているが、数々の価格変更に不意をつかれた。最も大きなものは、行列を避けられるファストパスだった。

ディズニーは何年もの間、ファストパスを無料で提供していた。これは、アトラクションに乗るために予約した時間枠を、長蛇の列に並ぶことなく効率的に確保できるサービスだった。2021年秋、ディズニーはこのサービスを有料版に変更。ファストパスの料金は、乗り物やテーマパーク、時期によって異なる。

エスフェラーの家族は同サービスに1人1日15ドル使ったが、「旅行が終わるころには、数百ドルになっていた」。

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