3週間で完売「未来のレモンサワー」再販までの道 世界初レモンスライスを入れた缶チューハイ
サントリーの「−196℃ストロングゼロ」も、瞬間冷凍させた果実を丸ごと使った味わいが特徴のロングセラー。
上記のレモンサワー第1世代に対し、キリンの「麒麟特製レモンサワー」、サントリーの「こだわり酒場のレモンサワー」などが、近年のレモンサワー人気を受けた第2世代と言えるだろう。
【2024年8月28日9:20追記】初出時、メーカー名に誤りがあったため上記のように修正しました。
さらに第2世代の中でも、ソフトドリンクのメーカー発という意味で異色なのが、日本コカ・コーラの「檸檬堂」だ。九州地区での限定販売を経て、2019年から全国発売された。すりおろしたレモンの皮をあらかじめお酒に漬けておくことで、ちょっと苦味がある、よりレモンらしい味わいを追求した。
近年のレモンサワーブームでは、各居酒屋でも、レモンを凍らせたり、漬けたり、写真映えよくジョッキにスライスをどっさり入れたりとオリジナルの工夫を凝らしている。RTD市場におけるレモンサワー第2世代商品にも、こうした影響を見てとることができる。
浮かび上がるレモンスライスが特徴
次々に現れる新商品に、消費者も最初は「おいしい」「これまでよりレモン感が強い」などと感動するものの、また次に新しい商品が登場するため、新規性も薄れてしまう。
その点、未来のレモンサワーについては、レモンスライスで「これまでの商品とは違う」ことが一目でわかる。
開口部が広いためか、プチプチと弾ける泡の音、レモンの香りが広がって、大袈裟かもしれないが、あたりの空気を変えるような印象がある。
家飲みであっても、外で飲むかのような非日常感を感じさせてくれる。これは人気の一つの理由だろう。
口に含むと、スッキリとした、レモンそのものの味。サワー液に糖分が入っている「オリジナル」と、糖分を入れていない「プレーン」の2種類があるが、前者も甘さはごく控えめに仕上げてある。
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