紫式部は見た!若宮誕生祝いの"公卿たちの醜態" 酔いつぶれて見るに堪えない行為をする者も…
今年の大河ドラマ『光る君へ』は、紫式部が主人公。主役を吉高由里子さんが務めています。今回は若宮(敦成親王)の誕生から50日を祝う宴の席での、紫式部のエピソードを紹介します。
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若宮の誕生から50日を祝う宴の席
藤原道長の娘・中宮彰子が産んだ若宮(敦成親王)の誕生から50日のお祝いが、寛弘5年(1008年)11月1日に行われました。
女房として彰子に仕えていた紫式部は、自身の日記のなかで「女房たちが着飾って参集した御前の光景は、まるで絵に書いた物合の場のようでした」と描写しています。物合とは、左右に分かれ、お互いに物を出し合いその優劣を競う遊戯のことです。
このお祝いの席には、公卿・大臣も参列していました。しかし、その中には、酔い潰れてよからぬことをする者もいました。その時の様子も、紫式部は書き残しています。
右大臣(藤原顕光)などは、几帳の布のとじ目を引きちぎる粗相をしたそう。その状況を見て、周りにいた女房たちは「いい歳をして」と皆、つつきあっていたとのことです。
そうとも知らず、右大臣は女房の扇を取り上げるという行為にまで及びました。いつの世にも、酔うととんでもないことをする人はいるものですね。困ったものです。
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