常にスマホを充電しておきたい人に言いたいこと 必ず知っておくべきバッテリー寿命を延ばすコツ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、皮肉なことに、このような“こまめな充電行為”は、長期的に見るとバッテリーにとって最悪の扱い方だ。なぜ、このような矛盾が生じるのか。その仕組みを理解するには、スマートフォンの電源であるリチウムイオンバッテリーの特性を知る必要がある。

知っておきたい正しい充電方法

スマホに搭載されているリチウムイオンバッテリーは消耗品だ。日々使用する中で徐々に蓄電能力は失われていく。充電と放電を繰り返すたびに、バッテリーの容量は少しずつ減少していくという宿命を背負っているのだ。一般的な目安として約500回の充放電サイクルを経ると、バッテリー容量は初期の70%から80%程度にまで低下する。つまり、毎日充電を行う使用者なら、1年半ほどでバッテリーの劣化を実感し始める。

しかし、この劣化プロセスは私たちの日常的な充電習慣によってさらに加速される可能性がある。

バッテリーの寿命を延ばすには、充電管理を適切に行う必要がある。理想的なのは、バッテリー残量を20%~80%の範囲内に保つことだ。極端な低充電(20%以下)や常時満充電(100%)は避けるべきだが、現代のスマートフォンには過充電防止機能が搭載されているため、100%充電してもさほど問題はない。

温度管理も重要な要素だ。35℃以上の高温環境での使用や充電は、バッテリー劣化を加速させる。夏の暑い日に充電しながら使ったり、カメラで動画撮影すると発熱を招き、バッテリーに負担をかける。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事