オリンパスが90年代からの損失先送りを公表、不適切な買収を認める--高山修一社長記者会見一問一答

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オリンパスが90年代からの損失先送りを公表、不適切な買収を認める--高山修一社長記者会見一問一答

オリンパスは8日、1990年代ころから有価証券投資などに関わる損失の計上先送りを行っており、英医療機器ジャイラス社や国内事業会社の買収に関わる資金が、これら有価証券投資による含み損を解消するために使われていたと発表した。
 
 また、ジャイラス社など企業買収を巡る一連の調査を行うために1日に設置した第三者委員会(委員長・甲斐中辰夫弁護士)に対して、新たに発覚したこの損失先送り問題についても、調査対象とするように依頼。損失計上先送りに関わっていたとして、森久志・取締役副社長執行役員を副社長執行役員から解職、同じく関与していた山田秀雄・常勤監査役は辞任する意向と発表した。
 
 8日午後、都内で高山修一社長が記者会見を行い、昨日夕刻に森取締役から損失計上先送りについて説明を受けたなどと発表した。会見での質疑応答の要旨は以下のとおり。
 
--損失の先送りはいつから行い、その金額は。

1990年代からだが、関連するすべての資料を第三者委員会に提示できていない。金額等の詳細は、第三者委員会による調査報告が出るまで言えない。第三者委員会の報告結果は公表する。
 
--損失先送りの責任者は。

菊川剛、山田秀雄、森久志の3人だ。雑誌等で他の名前も出ているが、私の中では認識していない。第三者委員会の報告で明らかにする。
 
--有価証券の種類は。

関わっているファンドがいくつかあり、現時点では全部は調査できていない。この場でどのファンドが関係あるかは明らかにできない。第三者委員会の報告で結果を出したい。
 
--これまで、高山社長はずっと適正な取引と言い続けてきたが、なぜ今、変わったのか。

昨日の夕刻に、森からこういう話があると報告を受けた。新しい事実の内容が明らかになったら、とくに以前の説明と反対のことならば、できるだけ早く開示すべきと考えた。

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