オリンパスが90年代からの損失先送りを公表、不適切な買収を認める--高山修一社長記者会見一問一答
--ウッドフォード氏解任を取り消さないのはなぜか。損失を穴埋めした額は。
ウッドフォード氏解任の理由は、以前の説明どおり、社長としての資質を欠き、独断専行だったから。
穴埋め額は、森の報告では本人も集計中であり把握していないとのことだ。第三者委員会にすべての資料を提供して調べていただき、結果を公表する。
--損失等の額を開示する義務はないのか。
第三者委員会に指示はできない。森の報告からは相当な額だとは思うが、現時点では言えない。
--責任者の刑事告発は。
必要があれば刑事告発する。第三者委員会の報告を受けて考える。
--高山氏やほかの役員の責任は。ウッドフォード氏は資金が不適切な先に流れたとも指摘している。
正式にはまた考えるが、3人の報告をもとに取締役としては適正だと判断した。第三者委員会の判断を待つ。また森によると資金は外に流れていない。第三者委員会に調査していただき、結果を発表する。
内視鏡やカメラなどオリンパスの事業の価値は、こうなってもまったく毀損していない。社員、利用者、そのほか関係者に今以上の価値を提供するのが私の責任だ。
株価を戻すという形で責任を果たす。現時点で辞任するつもりはない。
--損失を隠していたと言うことか。
そういわれても仕方がない。
--なぜ森氏は今になって報告したのか。
「実は…」という話だった。第三者委員会の調査を受けているうちにまずいと思い、社長に報告しようということのようだ。