「ご破算」となった日経平均は今後どうなるのか カギ握る3つの上昇エンジンと3つの不透明要因

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なぜ、日本株は暴落したのか。それを考えるうえで、年初から7月11日までの株高を支えてきた「3つの上昇エンジン」を再確認してみよう。その第1は米国株高、端的に言えばナスダック総合指数の株価上昇だ。第2は円安、特にドル円だ。そして第3は日本の10年国債利回り上昇だ。

株高を支えた「3つの上昇エンジン」が逆回転した

1月4日の日本の大発会からピークをつけた7月10日までをみると、第1のナスダック総合指数は最高値1万8647ポイントまで28.5%上昇。第2のドル円は、1ドル=161円57銭まで11.7%の円安が進んだ。また、第3の日本10年国債利回りも、7月11日の1.080%まで、年初(1月4日)の0.610%から0.470%金利が上昇した。

こうして見ていくと、日経平均の26.8%上昇は、ナスダック総合指数の28.5%上昇と、ドル円の11.7%円安2つだけ(合計すると40.2%ポイントの上昇要因)で、ほとんど説明がつくのではないか。逆に、日経平均が最高値をつけた7月11日から8月5日まではこの3つの上昇エンジンがすべて「逆回転」したことがわかる。

同時期の日経平均は25.5%下落したが、第1のナスダック総合指数は7月10日の最高値1万8647ポイントから1万6200ポイントまで13.1%下落。第2の「ドル円」は1ドル=161円57銭から144円11銭まで10.8%の円高が進んだ。

また第3の「日本10年国債利回り」も7月11日の1.080%から8月5日の0.750%へと0.330%金利が下落した。日経平均の25.5%下落は、上昇時と対照的に、ナスダック総合指数の13.1%下落と、ドル円の10.87%円高だけの2つ(合計すると23.97%ポイントの下落要因)で、ほとんど説明ができる。

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