つまり男性日傘の基本戦略は、「上半身と日傘のコントラストを弱めること」ですが、例外もあります。真夏におけるダークスーツの場合は、全身の印象が重すぎるため、明るい日傘でバランス調整してみてください。
日傘デザインに表れる!ビジネスファッションの方向
日傘のデザインは、男女で正解が変わります。「日傘もアクセサリー」として捉える女性ものでは、レースが付いたものや明るい色で縁取られたものなど、アクセントが加えられているものが主流です。
一方、男性の日傘については、デザインが2方向に分かれます。「シンプルなもの」と「デザイン重視タイプ」ですが、日傘初心者の男性に、私はシンプルな無地のものがおすすめ。
「主張がないデザイン」を選ぶことで、日傘を全身に馴染ませるアプローチです。ちなみにこの方向は、機能を追求するビジネスファッションによく合います。いわゆるウォッシャブルや防シワ・接触冷感などのビジネスアイテムを軸にした格好、またビジネスリュックやスニーカーを合わせるコーディネートです。
一方、サマーウール100%の天然繊維にこだわったイタリア的なビジネスファッションには、雨傘で見かけるバンブーハンドルと呼ばれる「持ち手が竹でできた」日傘も相性がよいですし、柄ものの張地も似合うでしょう。私は、これらの日傘をデザイン重視タイプと呼んでいます。年齢層は高く見えますが、大人の嗜みといった雰囲気が醸造される方向ですね。
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