フワちゃんCM削除「Googleの判断」が妥当な理由 「やす子が許せば問題ない」とは企業は考えない

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フワちゃん
Google(Alphabet)ではきわめて厳しい人権ポリシーを有し、さらにそれを日々、進化し続けている。CMに出演したタレントがそのことを知らしめるという、なんとも皮肉な炎上だった(画像:本人の公式Xより)

「◯ね」は、安易に発していい言葉なのか

個人的な話をお許しいただきたい。私の身近に、精神科医にかかっている人がいる。もちろん珍しいことでも、恥ずかしがるべきことでもない。また、重度ではない。私ができることといえば、たまに会って、たわいもない話をすることだ。

ときにメディアで「◯ね」とか、それに近い言葉を目にする。なかには笑いながら言い合っているものもあるので、発言者の意図が邪悪なものばかりとは思わない。しかし、私はつねに、冒頭で紹介した身近な人間を思い出してしまう。

それらの言葉はもちろん、その人に投げられたものではない。ただ、ときに気持ちが落ち込んでいる瞬間に、次々と「◯ね」といった言葉が目に入ってきたらどうだろうか。どんな感情にいたるだろう。最悪の選択だけはしないでほしい、と私は願う。

【画像10枚】フワちゃんCMを即削除(非公開)としたGoogle。企業行動規範は「Don't Be Evil」で、サプライヤー(供給者)にも厳しいポリシーを課している
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