フワちゃんCM削除「Googleの判断」が妥当な理由 「やす子が許せば問題ない」とは企業は考えない

✎ 1〜 ✎ 99 ✎ 100 ✎ 101 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

先日、厚生労働省の統計を見て驚いた。精神疾患を有する総患者数は約614.8万人もいて、外来は約586.1万人にもいたる。このなかには認知症も含まれている。だからすべてが気分障害ではない。しかし、予想以上にその数の多さに驚いた。

精神疾患を有するそう患者数の推移
(画像:「第4回新たな地域医療構想等に関する検討会」より)

かつてテレビなどでは今日よりずっと暴言が溢れていた。それは芸能人同士の演出だったり、お約束だったりしたかもしれない。ただ、気分障害を抱える相当数の方が気を害したにちがいない。

たとえば「嬉しすぎて死んじゃいそう!」というフレーズを聞いて落ち込むひとはあまりいないだろう。「これが達成できたら死んでもいいよ!」などもポジティブな感覚がある。

ただし、「◯ね」を使い、ポジティブなフレーズは思いつかない。かなり強い表現だ。発する本人の意図とは別に、冗談や軽い意味とは捉えられず誤解を招く。それに、自分の発言がどこかで最悪な引き金をひく可能性は自覚しておきたい。

公開暴言で炎上、Googleは即CMを非公開に

ところで先日から、一流女性芸能人が、おなじく一流女性芸能人にSNS(X)で暴言を吐いたことが話題になっている。

検索すればいくらでも出てくるし、冒頭に書いた私の人間関係ゆえに、書き写すのも控えたい気持ちが私にはある。記事の便宜上、タイトルにはその一流芸能人の名前を、担当編集者が入れるだろうが(あまり知られていないが、メディアで見出しをつけるのは基本的に編集者であり、書き手はそこまで関与できない)。

暴言を吐いた側は、ただちに投稿を削除し、出演番組も中止になったり出演箇所がカットされたりするという。芸能人といえ、一人の人間だから、個人的にこれ以上の批判は差し控える。

次ページGoogleのきわめて厳しい人権ポリシー
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事