少子高齢化で求人難に悩む企業は必読!

『時代を勝ち抜く人材採用』を読む

第3次産業の危機とは求人難

「採用」という言葉を見ると新卒採用をイメージし、スケジュールや手法を解説した本だと勘違いする人がいるかもしれない。そうではない。正社員について触れている箇所もあるが、多くはアルバイト・パート、外国人、女性の採用と活用、退職者で繁忙期を乗り切るなどのノウハウに関する内容だ。業種的にはサービス業が多い。

10の事例が紹介されており、その背景を著者が解説している。それぞれの事例が成功する経緯や理由はさまざまだが、いずれも10年前なら考えられない。大きな技術進歩と社会変化があったことをあらためて痛感した。

本書の「はじめに」に「産業別就業者数構成比の推移」が示され、1950年前に就業比率39.8%だった第1次産業(農林水産)は3.8%に落ち込み、1970年代初頭に36.6%だった第2次産業(鉱工業)が24.5%まで下がったのに対し、1950年に35.8%だった第3次産業が70.7%になっていることがわかる。

本書は第3次産業を「その多くが小売りや、飲食、運輸、医療、福祉といったサービス産業で構成されており、企業がアルバイト・パートスタッフの雇用主となるケースが多い産業形態」と定義している。そしてこの第3次産業に危機が訪れていると主張している。「求人難」だ。

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