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夫婦共に「都心勤めで被災」事前にできる備えとは 被災時に「何が何でも保育園へ」は危険な理由

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  • 冨川 万美 特定非営利活動法人ママプラグ・アクティブ防災事業代表
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「渋谷の職場で被災。ヒールだったので職場の近くでスニーカーを購入し、二子玉川まで歩いて帰りました。国道246号は、歩いて帰る人で溢れ、途中座り込む人も多く、疲れ果てていました。子どもの保育園にたどり着いたのは22時を過ぎていました(32歳女性・娘3歳)」
「埼玉の自宅までは歩いて帰れずに、会社に泊まりました。会社に十分な備蓄もなく空腹のまま、妻や子どもに連絡がつかず、心配しながら同僚たちと過ごしました(41歳男性・息子4歳)」

共働きで勤め先が都心なら、無理して帰宅しない

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東日本大震災の際、東京都内で働く多くのママやパパが帰宅困難に陥りました。子どもを自宅のそばに預けている場合は「帰らずに、会社に泊まろう」となかなか思えない人も多かったようですが、都心で直下型の地震が起きた場合、発災後の安易な帰宅は非常に危険です。

内閣府が公表した首都直下地震時の帰宅行動シミュレーションによると、都心部や火災延焼部を中心に道路がまるで満員電車のような状態になり、巻き込まれる人は200万人にも上るという結果に。都心に勤める人は、会社に泊まることを前提に備えておくほうが賢明です。

共働き夫婦が都心で働いている場合は、預け先のお迎えを頼める人を探しておく、夫婦の合流の仕方を検討しておくなど、事前に話し合っておきましょう。

(画像:『全災害対応!最新子連れ防災BOOK』より)

災害時、落ちつくまで会社に泊まったあとで家に帰るとき、がれきの中をヒールや革靴で歩くのは困難です。スニーカーを1つ置いておくようにしましょう。

また、着替えや衛生用品も置いておくと便利です。会社に備えてある非常食などを確認しながら、自分に必要な備えを検討しましょう。

(画像:『全災害対応!最新子連れ防災BOOK』より)

最近は、災害時に保護者の代わりにお迎えにきてくれる人のリストの提出をうながす園や学校も増えてきました。

お迎え以外にも、子どもの安否の確認方法や自宅に帰れないときの対応など、事前に預け先に確認しておけば、無理に帰宅を試みて危険に身をさらすこともありません。

(画像:『全災害対応!最新子連れ防災BOOK』より)

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