アップルが時価総額首位の座から陥落、7~9月期54%増益も“期待外れ”


エクソンモービルが時価総額首位に復活

この“残念な決算”を受け、時間外取引で株価が大きく下落した。18日終値は422ドル。ここから大幅に売り込まれ、7%安の392ドル近辺へと沈んでいる。392ドルで換算すると株式時価総額は3634億ドル。3835億ドルのエクソンモービルを下回り、8月中旬に勝ち取った「世界最大時価総額」の栄冠を返上することになってしまった。スティーブ・ジョブズ亡き今、アップルの栄光の日々は終わろうとしているのだろうか。これはアップル没落の序章なのだろうか。

いや、少なくとも目先は安泰だ。クリスマス商戦期である次の四半期(10~12月)には再び急成長軌道に復帰することは間違いない。このクリスマス商戦には、「iPhone4S」という新しい成長エンジンが加わっている。4Sは、最初の3日だけで400万台以上を販売し、昨年発売した「iPhone4」の実績170万台以上を大きく凌駕した。

 米国、日本などの主要市場ではiPhoneを取り扱う携帯電話会社が増えたため、継続的な販売の伸びも期待できる。さらに上海、香港に大型直営店を開設したことから中国市場での売り上げ増にも拍車が掛かる見通しだ。

ノースカロライナ州に建設した大型データセンターの減価償却が本格化する点が利益への圧迫要因ではあるが、ふたたび純益の折れ線グラフは鋭角な右肩上がりを示すことだろう。会社側も、売り上げ370億ドル、一株利益9.3ドルというガイダンスを示している。そして、そこがこの会社のピークになるのか、あるいはさらなる成長の種まきが進んでいるのか。ティム・クックCEO以下、新経営陣の実力がいよいよ試されることになる。
(山田 俊浩 =東洋経済オンライン)

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