ユーロ発「世界危機」 イタリアへの伝播阻止へ綱渡りの危機対応

震源地ギリシャは今や、国債のデフォルト(債務不履行)が時間の問題である。昨年5月に欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の金融支援下に入ったが、約束していた財政赤字削減が計画どおりに進んでいない。10月3日、同国政府は今年の赤字が対国内総生産(GDP)比で計画の7・6%を超えて8・5%となり、来年も計画の6・5%に対し6・8%になると発表。想定以上の景気後退が原因だ。

この「ギブアップ宣言」に、市場は震撼した。ギリシャへの支援は、3カ月ごとにEUなどが計画進捗を査察したうえで分割融資されるが、今回の計画未達で、第6回融資(80億ユーロ)が差し止めになる懸念が高まったからだ。支援ストップなら同国の国債デフォルトは避けられない。

怖いのは危機の本格伝播である。「このままギリシャが破綻すれば、次はイタリアというのが市場の受け止め方」と外債アナリストは語る。


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