注意!Windows10更新は、慌ててはいけない アップグレード前に押さえておくべきこと

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Windowsを最新の状態に保っていると、今、画面の右下には「Windowsマーク」のアイコンがあるはず。それが「Windows 10を入手する」と呼ばれるアプリケーションであり、Windows 10へのアップデートを担当するものだ。

このアプリは、使っているパソコンの種類と動作しているアプリケーションをチェックし、このパソコンが「Windows 10の動作対象か」を確認する。そして、画面上で利用者が「Windows 10のアップデート予約」を行うと、マイクロソフト側のデータベースに登録し、アップデート待ちのリストに並べるというものだ。

気に入らなければ元のOSに戻すことも可能

マイクロソフトは、パソコンメーカーと情報交換を行い、Windows 10にアップデートするための詳細情報を収集している。その情報と「アップデート予約」された機種の情報をマッチして、「そのパソコンはアップデートできる」状態になった時、マイクロソフト側から「アップデートできます」という通知が来る仕組みになっている。そのあとは、画面表示に従ってアップデートしていけばいい。自分で大量の情報を調べに行ってアップデートする必要はなく、その点、非常に簡単だ。

7月29日というのは、事前に予約した人かつ、すでに動作確認が終わっているパソコン向けの「アップデート通知」を送信し始める日のことなのである。マイクロソフト側の説明によれば、「アップデート通知」は29日から数週間をかけて多くの機種に提供されるという。

自ら対応状況を確認する能力があるなら、マイクロソフトから直接アップデート用ソフトをダウンロードして作業することもできるが、それが面倒な場合には、「アップデート予約」をして気長に連絡が来るのを待ったほうがいいだろう。

なお、そうしてアップデートしたあとでも、アップデート後31日間が経過するまでは、元のOSヘと戻すことができるようになっている。そういう意味でも多少は安心だ。

とはいえ、アップデートを行う前には、自分が重要だと思うデータについてはハードディスクドライブやクラウドなどにバックアップをしておくことをお勧めする。何らかの理由でデータが消えたとしても、誰も保証をしてはくれないので、そこは慎重に構えるべきである。

西田 宗千佳 フリージャーナリスト

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にしだ むねちか / Munechika Nishida

得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、『アエラ』『週刊朝日』『週刊現代』『週刊東洋経済』『プレジデント』朝日新聞デジタル、AV WatchASCIIi.jpなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。著書に『ソニーとアップル』(朝日新聞出版)、『漂流するソニーのDNA プレイステーションで世界と戦った男たち』(講談社)、『スマートテレビ スマートフォン、タブレットの次の戦場』(アスキー新書)、『形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組 』『電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ』『iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』(すべてエンターブレイン)、『リアルタイムレポート・デジタル教科書のゆくえ』(TAC出版)、『知らないとヤバイ! クラウドとプラットフォームでいま何が起きているのか?』(共著、徳間書店)、『災害時 ケータイ&ネット活用BOOK 「つながらない!」とき、どうするか?』(共著、朝日新聞出版)などがある。

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