超長期で活動する看護師ボランティア、仮設住宅訪問や在宅被災者支援に取り組む

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 菅原健介氏によれば、「訪問看護の潜在的ニーズは大きい一方、地域の訪問看護ステーションは閑古鳥が鳴いている」。そこでニーズの掘り起こしが必要だと判断。東北地方では医療機関を退職した「潜在看護師」が少なくないことから、被災地の特例として一人で開業できる訪問看護ステーションの開設を後押ししようとしている。現在、石巻市や気仙沼市で、開設に向けての関係者によるやりとりが続けられている。

避難所への支援も続けている。石巻市内では、震災発生後まもなく支援に入った石巻市立湊中学校および同渡波小学校(現在は週2日)、中央公民館(24時間常駐)で、気仙沼市内では総合体育館ケー・ウェーブおよび市民会館(ともに24時間常駐)で現在も活動を継続している。
 
 気仙沼市では離島の大島にも看護師や理学療法士、作業療法士、大工が出向いて台風被害からの復旧支援活動に従事している。現在支援を続けている避難所については、住民が全員退去するまで、撤収せずに寄り添う考えだ。

9月23日、石巻市の中央公民館では東京から駆けつけた看護学生の稲井晴子さんが、自身で身につけたインド古来のアーユルヴェーダマッサージを、避難生活を送る三浦紀美子さん(75)にほどこしていた(写真)。



■三浦紀美子さんにアーユルヴェーダマッサージをほどこす稲井晴子さん

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