超長期で活動する看護師ボランティア、仮設住宅訪問や在宅被災者支援に取り組む

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 一人暮らしの三浦さんは震災前から腰やひざに持病があったうえ、震災後は足の具合がさらに悪くなっていた。かかりつけの医療機関が津波被害で診療を休止していることから、現在は治療を受けることができないままだ。キャンナスのボランティアは三浦さんのような被災者に寄り添い、心の支えにもなっている。稲井さんのマッサージを受けた三浦さんは「体が温かくなった。血行もよくなった感じがする」と笑みを浮かべた。

キャンナスは石巻市中心部の一角で、「私の町の保健室」を開催している。ここでは浸水被害を受けた自宅で暮らす被災住民などを対象に、血圧測定や健康相談を続けている(写真)。担当する井田茂子看護師は2週間の予定で長野県から駆けつけた。

「来年の活動は、仮設住宅への支援活動と地域での訪問活動を中心になると思う」と菅原健介氏。「私自身も2~3年滞在するつもりで活動を続けていく」という。超長期の活動は住民の心のよりどころになっている。


■三浦さんと看護学生の稲井さん


■井田茂子看護師による血圧測定
(石巻市立町で開設された「私の町の保健室」)

(岡田 広行 =東洋経済オンライン)

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