「ベストレストラン」日本の店がTOP10に入るには 世界1位はスペインの店 日本の店で最高は15位
料理長の長谷川在佑(はせがわ・ざいゆう)氏は1978年生まれ。29歳で神保町に「傳」開業。日本の家庭料理に範を取りながら、紙箱に入った鶏のから揚げ「傳タッキー」など楽しさと驚きを感じさせるもてなしで人気を得ている。2023年「世界のベストレストラン50」21位。
シェフはいずれも30代から40代。その店独自のコンセプトを持ち、シェフのキャラクターが際立っている。シェフ自身がSNSでそれぞれ数万人のフォロワーを持つインフルエンサーであることも特徴だ。
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プロが語る「スペインの店が1位」の理由
それでは、2024年に世界1位を獲得したのはどんな店なのだろうか。
世界1位は、スペイン・バルセロナの「ディスフルタール」。2014年開業、スペインの食文化を再解釈した独創的でモダンな料理を提供している。最近では、2022年には3位、2023年は2位と順位を上げてきていた。
「ディスフルタール(「楽しむ」という意味)」は、前衛的な料理で世界に名をとどろかせたスペインの名店「エル・ブリ」(2011年に閉店)の料理を開発していた3人の料理人によるレストランだ。
伝統的な風味を生かしながら、料理を楽しませる革新的なアイデアや遊び心あふれる非日常の体験を提供している。
「ディスフルタール」の料理について、同店で2023年に研修した料理人の赤木渉(あかぎ・あゆみ)氏は次のように述べる。
赤木氏は東京・永田町にあった「レストラン サンパウ」の料理長として、スペインの著名シェフ、カルメ・ルスカイェーダ氏の世界観を日本で伝えてきた。
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