「儲かっている企業が多い地域」東京が4位の衝撃 「売上高経常利益率ランキング」1位はどの県?

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2位にあがった福井県は、北陸地区最大手の総合商社である三谷商事や、長繊維の浸染、捺染、精錬、樹脂加工など総合染色加工の国内トップ企業であるセーレンなど、優良企業が多くあります。

売上高経常利益率の中央値が3%以上となっているのは、佐賀県と福井県のみであり、総じて堅実な経営を行なっていることが示唆されています。

地域特有の魅力に「ビジネスのヒント」が

他方、大都市を抱える東京都、大阪府、愛知県もまた、それぞれの特徴を活かした活動が行なわれています。

東京都は、国内外の企業が本社を構え、多岐にわたるビジネスが展開されています。大阪府は、製造業や商業が盛んで、独自のビジネス文化が根付いているといえます。

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愛知県は自動車産業を含め製造業が強みで、世界的に有名な企業が多く集まっているため、非常に強い競争力のある企業が集積しています。

近年では地方の企業も注目を集めています。

例えば、北海道や福岡県、広島県などは観光や地域特産品の販売が好調で、地域経済に貢献しています。また、IT技術を駆使した企業が東北地方で急成長しているなど、地域ごとに特色があります。

最後に、これらのランキングを通じて、ぜひ地域経済やビジネスの面白さを見つけ出してみてはいかがでしょうか。

日本中に広がる企業たちが、地域ごとに特有の魅力を持っていることを知ることで、将来への展望や地域に対する理解が深まることでしょう。

帝国データバンク 情報統括部

1900年創業、全国に83の事業所を持つ民間信用調査会社最大手。1700人の調査員を抱え、現地現認による調査活動や情報収集で200万社の企業信用調査報告書データを蓄積。保有データを基に市場調査、マーケティングサービスや経営支援コンサルティングなども行っている。情報統括部は、長年にわたり蓄積してきたデータベースとノウハウ、そして全国に広がるネットワークを活かし、業界動向、景気動向などを独自の知見を交えて広く社会に発信している。主な著書に『コロナ倒産の真相』(日経BP)、『地元の力を生かす「ご当地企業」』(中央公論新社)、『百年続く企業の条件』(朝日新聞出版)など。

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