日本人が「幸福」を感じられないのは給料の問題か 前回よりUPも、日本の「幸福度ランキング」は?

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幸福度
幸福とは何なのか。私たちにとって常に考えさせられる難題ではないでしょうか(写真:tadamichi/PIXTA)
為替レートの大変動、株価の高騰、物価や賃金の動向など、「経済の潮目」が明らかに変わってきたのは誰もが感じているところでしょう。それが何を示しているか、それから何を読み取れるかで、ビジネスの発想・行動も大きく変わってきます。
ひとつの数字が表われてくるまでの背景を知り、読み取ることで、「いま」や「これから」の経済の姿が見えてきます。もちろん、「過去」を知ればより深く理解することができるでしょう。
長年にわたり、帝国データバンク情報統括部が蓄積してきたデータベースをもとにした新著『帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方』では、ビッグデータやAIなど「数字が万能の世の中」になればなるほど必要になってくる、アナログで読み解く力を紹介しています。本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。

収入が増えても幸福度は上がらない

「幸福」とは何でしょうか。

かつて、明石家さんまさんが「しあわせって何だっけ」という歌を出し、テレビCMでもタイアップされるなどヒット曲となりました。

その後もさまざまな企業が「幸せ」をテーマにした広告を打ち出すなど、私たちにとって常に考えさせられる難題ではないでしょうか。

2011年11月にブータン国王夫妻が日本を訪れ、その際に注目されたのが「ブータンは幸せな国」という話でした。ブータンでは国勢調査で国民の約96.7%が「幸福だ」と回答し、その様子が話題になりました。

この出来事を通じて、豊かな経済だけでなく「国民の幸福度」という観点も大切だと再認識されることとなったのです。

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