「積立投資」が初心者にはやっぱり"最強"なワケ 積立運用のメリットと注意するべきポイント

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さて、これまで紹介した積立運用は、比較的オーソドックスな積立運用だが、価格変動が激しい金やプラチナ、ビットコインなどの暗号通貨にも、積立投資が効果的であることを紹介したい。たとえば、金はいまでこそ国際価格で1トロイオンス=2400ドル台、国内価格で1g=1万3000円台にとどまり、史上最高値圏にあるが、低迷していた時代もかなり長かった。30年前の1994年の金価格の平均は1トロイオンス=384.048ドル(田中貴金属工業調べ、以下同)、国内価格では1312円(1993年の平均)だった。

それが現在の金価格は、1トロイオンス=2402.08ドル(ニューヨーク市場、2024年7月19日)、国内価格では1g=1万3465円(田中貴金属工業、国内小売価格)となっている。10年以上前から「純金積立」をしてきた人は、大きな利益を上げているはずだ。純金積立は手数料などのコストが高すぎる、とよく言われるが、ここまで上昇すると手数料などのコストは度外視してもいいレベルだ。そういう意味では、積立投資はコストよりも将来的に価格が上昇する可能性を重視すべきなのかもしれない。

たとえば、10年前の2013年の平均価格は1トロイオンス=1411.77ドル、国内価格でも1g=4453円となっており、この10年でドルベースで「1.7倍」、国内価格では円安効果もあって「3.0倍」となっており、10年前にスタートしても、現在では大きなプラスになっているはずだ。

大きく乱高下してきた金価格

金価格は、アメリカのトランプ陣営からドルを「金本位制」にしようといった提案も飛び出し、今後も上昇する可能性が高いと言われている。1トロイオンス=2700ドル程度まで上昇するのではないかとも言われている。過去30年間の価格の推移を見ても、金価格は大きく乱高下する。大きく乱高下するほど、積立運用に向いている、と言っていいだろう。

ちなみに、純金積立は最低3000円からスタートできる。月々1万円の積立てしかできないという人でも、純金積立で3000円、S&P500などの投資信託に7000円といった分散投資をするのもいいかもしれない。

一方、ビットコインのような暗号通貨も同じだ。たとえば、GMOコインが提供している積立暗号資産では決まった日に、決まった金額を積み立てていくことができ、しかも最低積立金額がワンコイン「500円」から可能だ。実際に、ビットコインを毎月プランで10年間、500円ずつ積み立てた場合、過去のケースで換算すると「0.40701546BTC」が保有できる。10年間の元本(2014年7月~2024年6月)「6万円」に対して「395万3948円」になるそうだ。10年間で6万円の元本を400万円近くにできる投資商品はそう多くないはずだ。

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