「積立投資」が初心者にはやっぱり"最強"なワケ 積立運用のメリットと注意するべきポイント
では、具体的にどんな金融商品を積み立てていけばいいのか。どんな金融商品でも積み立てさえすれば儲かる、というわけではない。たとえば、株式市場でも固有銘柄にターゲットを絞って、その企業の株式を積み立てていく「るいとう(株式累積投資)」といった投資法があるが、株価は、企業のファンダメンタルズや投資家の人気を表しているものであり、株価が極端に低い銘柄に長期投資しても儲かる可能性は低いかもしれない。将来性のある企業の株に投資していくのがベターだ。
また、いま円が安いからといって、FXで「ドル売り円買い」にかけても、成果を上げるのはなかなか難しい。むろん、差金決済のような期限付きの金融商品での積み立ては論外だ。積立投資をするのであれば、長期運用ができること、そして市場価格が将来的に上昇する可能性がある金融商品を積み立てていくのが原則と言える。
どれほどのリターンがあるのか
一方、日本株のように30年間コツコツ投資してきても、平均的なリターンが少なすぎて、積立投資の成果が上がっていないような金融セクターも存在する。日本株以外にも投資対象によって、そのリターンの度合いは歴史的に見てまちまちだ。
実際に、インターネットをチェックして「資産クラス別平均リターン」の数値を見ると、その違いがわかる。ブルームバーグやJPモルガンといったサイトでもわかるが、たとえば毎月平均リターンを発表している「myINDEX 世界の主な投資資産リターン(毎月更新)」をチェックするのも1つの方法だ。最近発表された、各20年の資産クラス別年平均リターンを見てみると次のようになる。
・外国株式…… +11.3%
・日本債券…… +1%
・外国債券…… +4.5%
・日本不動産…… +5.8%
・外国不動産…… +8.7%
・コモディティ…… +1.8%
・円(対米ドル…… +2%
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