「たった2行のはがき」で癒やせる"老親の孤独" ポストに投函するまでに5分もかからないはず
「長く生きてきてわかったこと。それは『少しずつ変わること』が一番効果があるということです――」と語るのは、92歳になるシスターの鈴木秀子さん。鈴木さんによれば、行き過ぎた「向上心」は人の心を追い詰めてしまうことがあり、親しい人との関係を壊してしまうこともあるといいます。
あるがままの自分を尊重しながら、愛する人との関係を実り豊かにする。そのためには、どういった心の持ちようを意識すればよいのでしょうか。
※本稿は、鈴木さんの著書『ゆっくり変わる』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
大切なのは「完璧主義を目指さない」姿勢
私が「聖なるあきらめ」と呼んでいるものがあります。「目標の5割も達成できていれば、それでよしとして感謝する」という行動の指針のことです。平たく言うと「完璧主義を目指さない」という姿勢です。
この姿勢がもっとも力を発揮するのは、実は人間関係においてなのです。
たとえば「結婚相手に対して不満のない人」というのは、世の中に存在するのでしょうか。多くの方は配偶者に何らかの不平や要望を抱いていることと思います。中には価値観や性格の違いに悩んでいる方もいることでしょう。
私はそんな相談も多く受けますが、必ず申し上げているのは「結婚相手と、ソリが完全に合わないのは当たり前」ということです。結婚の目的の1つは「違いを補い合って、大きな実りにつなげること」です。
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