意外と知らない、花火のトレンドがこれだ! エメラルドグリーンを知っていますか?
花火にもトレンドがある!
みなさんは花火に流行があるのをご存じでしょうか。ファッション業界みたいにきめ細かくハッキリしているわけではありませんが、花火にもトレンドがあるのです。
たとえば色です。花火で色を出すには、黒色火薬と金属化合物を混合します。これを炎色反応と呼びます。
紅色(花火業界では赤色の事を紅と呼ぶ)は炭酸ストロンチウムや硝酸ストロンチウム、青色は花緑青や酸化銅。緑色は硝酸バリウム、黄色は蓚酸ソーダや炭酸カルシウムといった具合です。
これに燃焼をよくするための可燃剤、そして酸化剤などを混ぜ合わせて花火は作られます。花火の色も、理論的には絵具などと同様に金属化合物同士を掛け合わせれば中間的な色を生みだせるのですが、そこは火薬のリスクとでも申しましょうか。可燃剤や酸化剤などの作用により、簡単に進まないのが花火の世界です。
それでも平成元年以降、パステルカラーと呼ばれる明るい色が開発されてきました。水色やレモンイエロー、ピンクにオレンジにエメラルドグリーンなどです。これらの明るい色は、もちろん業者間の競争もありますが、時代の流れが非常に強く左右されていると思われます。それは町中のネオンが増え、どんどん明るくなっているからです。そのために花火の色もいままで以上に明るいものにしないと目立たないわけです。
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