「読書習慣が自然と身につく」本棚のつくり方 「図鑑・歴史シリーズ」全巻揃える必要はない
紙の本が3Dだとすると、電子書籍は2Dです。3Dのほうが、立体感でインパクトがあって、好まれやすいのでしょう。
もちろん、それでも、子どもの個性によって違いはあります。なかには2Dのほうがやる気の出る子もいるので、その子の好みを確認してください。
どんなことであっても、大人の思い込みで、「これがいいといわれているから、こうしなさい!」と押しつけないようにしたいものです。
■本棚は大人が整理整頓する
勉強用に本棚をつくるのであれば、図書館のような分類を目指すことが大切です。国語・算数・理科・社会と教科がぐちゃぐちゃになっていると、いざ本を読みたいときに、探すことが面倒になってしまいます。これも、勉強のやる気を下げてしまう原因になるのです。
おとうさんおかあさんが司書になったつもりで、子どもの本棚を整理してあげましょう。
・同じ分類のものは、そばに並べる
・よく使う本は、取りやすい位置に置く
・漫画などは、あまり目につかず、取り出すのが少し面倒な奥のほうに置く
大人もキッチンの収納をするとき、使いやすいものをいつも手に取れるところに置き、めったに使わないものは少し取り出しにくいところに入れておくなどして、自然と整理整頓をしているはずです。
これと同じように、子どもの本棚も整理してみましょう。
■図鑑シリーズ、歴史シリーズを全巻揃える必要はない
本棚に置く本について補足しておくと、図鑑や歴史の漫画シリーズを揃える必要はありません。昆虫の図鑑を1冊買ったら、次は動物、植物、宇宙、美術……と同じ図鑑シリーズを買い揃えていきたくなってしまいますが、これはよくある大人の勘違いですので、注意してください。
本棚には「虫」や「宇宙」など特定のジャンルの本だけが何冊もある状態になるかもしれませんが、それでかまいません。好きなことをどんどん突き詰めていき、その周辺へと興味の幅を広げていく……これが、本当の学びにつながります。
とくに子どもがまだ小さいときほど、この学び方がおすすめです。
本棚に揃えるのは、興味のある本だけ
子どもの本を選ぶときのおすすめは、図書館を利用することです。まず図書館に行って、どんな本に興味があるのかを調べることから始めましょう。
興味をもったもののなかで、「ずっと家に置いておきたいと思ったものはどれ?」と聞いて、まずは1冊だけ購入してあげてください。気に入ったものであれば、子どもは本がボロボロになるまで読むでしょう。
また、本を読む楽しさがわかると、「次はこういう本がほしい」と本人から話をしてくるはずです。
もし何もいってこなければ、また図書館に行って、新しい本を選びましょう。本は、自宅で何度も読みたいお気に入りだけ購入すればよいのです。図書館は、さまざまなジャンルの本が無料で読めるので、どんどん利用しましょう。
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