頼り甲斐ある山岳路線、山梨県ご当地鉄道事情 富士山や八ヶ岳へ、中央線特急を中心に大活躍

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小海線における山梨県内最後の駅は、清里駅である。1980年代にはやたらと若い女性に人気のリゾート地として注目され、ファンシーショップやタレントショップの類いが建ち並んだこともある。いまでも駅前にはそうした風情がいくらか残っている、八ヶ岳山麓のリゾート地という本質を取り戻しているようで、レジャー客の姿が目立つ避暑の町だ。

そうして小海線は清里駅を出てからほどなく県境をまたいで信州、長野県に入る。標高1375m、鉄道標高最高地点は県境の少し長野側にある。

JR小海線 清里駅
小海線における山梨県最後の駅・清里駅。白いシックなデザインをしたリゾート地の玄関口だ(撮影:鼠入昌史)

山へ走る鉄道を満喫

日本最高峰の富士山を持ち、北も南も東も西も、すべて山の中という山梨県。そこを走る鉄道は、どこをどう切り取っても山登り。いまでこそ、さしたる苦労もないように登ってゆく列車ばかりだが、蒸気機関車の昔はたいそう苦難もあったのだろう。

JR東日本 E353系
特急「あずさ」。中央本線の定期特急は「かいじ」「富士回遊」含めE353系に統一されている(撮影:鼠入昌史)

いまは使われていないスイッチバックの駅もあるし、くねくね走った旧線を付け替えたトンネルもある。そんな山登りの山梨県の鉄道は、乗っているだけでも夏のレジャーの気分を味わえるといってもいいのかもしれない。

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鼠入 昌史 ライター

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そいり まさし / Masashi Soiri

週刊誌・月刊誌などを中心に野球、歴史、鉄道などのジャンルで活躍中。共著に『特急・急行 トレインマーク図鑑』(双葉社)。

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