「村へ戻る希望」を優先し、汚染土の村内仮置き決断--福島県飯舘村村長 菅野典雄

先日も、私よりも若い男性で、懸命に農業に従事していた人に避難後、久しぶりに会ったが、彼は「2年後、村に戻れても頑張れっぺかな」と漏らしていた。

避難直後には、多くの住民が「避難生活は苦しい」と言い、1週間もすれば「自宅が心配だ」「片付けがある」などの理由で、村に一時的に帰り、自宅に泊まっていた。それで気持ちを立て直し避難先に戻っていた。ところが、日が経つにつれて、避難先での生活に慣れ、自宅に戻らなくなった。避難先での生活に慣れるということは、村への執着が薄れてくるということでもある。気力が薄れてきた、と見ることもできる。これは大変な話だ。

仮設住宅の近隣に農地も確保した。ところが、そこで野菜作りをやろうという人があまり出てこない。もちろん、農地まで通う交通手段を用意すると言っても、だ。

放射能問題に関する勉強会を行うことも含めて、生きがい作り、体と心の健康作りが極めて重要だ。

国有林の活用方式で一刻も早く作業着手へ

──村に戻るという希望を維持しないといけないですね。

そのためにも、村独自で具体的な除染計画を作った。基本的に、地表の土壌を剥ぐという発想であり、近く国と県に提出する考えだ。今は最後の詰めの作業をしている。

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